【ロードバイク観戦記】ツアー・オブ・カリフォルニア 2018 2.UWT スタートリストを眺める
ジロ・デ・イタリアの裏街道としてすっかり定着した感のあるこの大会。
個人的に、ヨーロッパとは違う「6車線ドーン!」みたいなアメリカンな道と風景も楽しみです。笑
さて、早速チームごとに見ていきましょうか。
全選手は下のリンクから確認できます。
○AG2R LA MONDIALE Pro Cycling Team (FRA)
そこまで、本気度は高くないかな~。しいて言えば、ベルギーチャンピオンジャージを着るオリバー・ナーゼン。
とはいっても総合に絡む選手ではないですね。パンチャーというかルーラー的な脚質なイメージがあるので、第5、7ステージあたりは狙えなくもないかな。
○BMC Racing Team (USA)
エースは総合上位を狙うティージェイ・ヴァンガーデレン。どうでもよいけど、長いのに本名で読みたくなる語感の良さがありますよね。
一昨年のツアー・オブ・カリフォルニアで総合3位に入ったブックウォルターがアシストに控え、本気なら結構いい戦いできるんじゃないでしょうか。
絶賛スポンサー探し中のため、アグレッシブな走りに期待。
○BORA - hansgrohe (GER)
『キング・オブ・カリフォルニア』のサガンで平坦ステージ、昨年総合2位のマイカで
山岳ステージを狙う。
そのほかもボドナール・オス・サガン兄とアシストも含め、ほぼツールのメンバーと言っていい陣容。今大会最も強いチームと言ってもいいでしょう。
○EF Education First - Drapac p/b Cannondale (USA)
総合もスプリントもこれといったエースが不在で、ちょっと読みにくい。
注目選手を挙げるなら……ネオプロのダニエル・マルティネス。
今年ヤングライダー賞争いで2位とか3位ばっかりの残念賞続き。ただ、実力は高い。資金が豊富なチームじゃないだけに、こういった選手が成長できるかは非常に重要だと思う。
○Team KATUSHA ALPECIN (SUI)
キッテルでスプリント勝利が一番だけど、ここ数レースは思うような結果出せてないので、ちょっと心配。
そもそもスプリントに残れなかったりすることが多い印象なので、ツールに向けて上がってきたところを見せてほしい。
○Team LottoNL-Jumbo (NED)
前回の総合チャンピオンのジョージ・ベネットは残念ながら不参加。代わりにエースを務めそうなのはニールソン・パウエルス。
十代で出場した一昨年の大会は総合9位。成長した姿を見せてくれることに期待。
○Mitchelton-SCOTT (AUS)
ジロで旋風を巻き起こしているスコットだけれど、この大会にもかなり強力なメンバーを参加させてきた。
総合エースはアダム・イェーツ。双子のサイモン・イェーツが、イタリアでピンクジャージを着続けているだけに、負けてられんとやる気十分のはず。
さらに、エーススプリンターのユアンも参加。今年のミラノ・サンレモでは集団内で先着するなど、好調を維持しているだけに、強豪ぞろいの今大会でも、あの超低空フォームで優勝を掻っ攫う可能性アリ。
○Team Dimension Data for Qhubeka (RSA)
エースは今年は不運続きのカヴェンディッシュ。
ここ10年、サガン以外でポイント賞をとったのはこの男だけ。サガンが現れるまでは、この男がミスター・カリフォルニアと呼ばれていた(ように思う笑)。
○Team Sky (GBR)
まぁ、ここはベルナルを挙げないわけにはいかないでしょう。
ここまでネオプロとは思えないような走りを続けていて、今大会でもその走りは注目せざるを得ないですね。
チームはじっくり育てる方針らしいけど、ここで結果出しちゃうようだと、ブエルタ出場って話も出てくるんじゃないかと思う。
○Team Sunweb (NED)
ここも結構小粒かな……。強いて上げるなら若手スプリンターのアルント。
グランツールで勝ったこともあって、かなり実力はあると思うけれど、ここ2年くらいはぱっとしない感じ。
マシューズがいないので、思いっきりスプリントできる今大会で、どのくらいの走りができるのか見ていきたい。
○Trek-Segafredo (USA)
エースナンバーはステティーナだけど、絶対的な存在ではないかね。
同じく若くて登れるコンチ、ゲレイロあたりとチーム内で競争しながら「次の総合エースは俺だ!」的な展開に期待したい
クリストフがエースのスプリントチーム。
大大得意のエシュボルン・フランクフルトで勝利して、調子は上向きでしょう。
今季は大型補強で話題になったけど、ふたを開けてみるとチームでまだ3勝。内容は全部クリストフのスプリントという状態なので、この大会でも少なくとも一つは勝利を持って帰りたいところ。
○Hagens Berman Axeon Cycling Team (USA)
全然わからんプロコンシリーズ。
ジャスパー・フィリップセンという選手はアンダーの大会ではかなりいい成績残しているスプリンター。これだけのメンバー相手にスプリントでどのくらいやれるのかが注目点でしょうか。
○Holowesko|Citadel p/b Arapahoe Resources (USA)
そもそもなんて読むのかわからないという。
エースナンバーは34歳のマーフィー。風貌からして、マーフィーおじさんと呼びたくなります。
ここもエースがスプリンターということで、本当に今大会はスプリンターが多いステージレースですね。
○Rally Cycling (USA)
ここはハフマンでしょう。
前回大会で逃げ切り勝利。しかも、2回!本当に我々を驚かせてくれました。今大会も何かやってくれることに期待。
ロブ・ブリトンという選手も直近の成績を見る限り、かなり走れそう。
○UnitedHealthcare Pro Cycling Team (USA)
エースのギャビンは直近のアメリカのステージレースで総合2位、山岳ポイント4位と調子は良さそう。比較的クライマーの少ない大会なので、もしかしたら総合でも上位進出狙えるかも。