【ロードレース観戦記】ジロ・デ・イタリア2018 勝手にチームごと通信簿
やっぱり、ジロはおもしれ-わ。笑
終わっちゃった寂しさでいっぱいですが、チームごとに大会総括的なものを。
○TEAM SKY
評価:SSS アメージング
フルームが伝説的な大逆転で総合優勝でグランツール総合3連覇。
序盤はどうなるかと思ったけど、19ステージで全てをひっくり返したね。間違いなく、後世に語り継がれる大会にしてくれました。影のMVPは間違いなくプールスでしょうね。
○Mitchelton-Scott
評価:A+ 大変よくできました
19ステージまではキャリア最高の走りを続けたサイモン・イェーツ。最後に失速したとはいえ、2週間近くマリア・ローザを着用していた彼の走りはずっと記憶に残るもの。
イェーツ3勝、チャベス1勝、ニエベ1勝で今大会だけで5勝。本来であれば、両手離しで大喜びできるリザルトだと思う。
○Quick-Step Floors
評価:A 大変よくできました
ヴィヴィアーニが4勝し、宣言通りのマリア・チクラミーノ。
第18ステージのシャフマンと合わせて、今大会5勝。最終ステージで勝利していたら完璧だったけど、平坦ステージでの強さをいかんなく発揮してくれました。
○BORA - hansgrohe
評価:B+ よくできました
なんといってもサム・ベネットがステージ3勝でハットトリック。ビッグスプリンターの仲間入りを果たした感もあります。
総合でもコンラッドが7位、フォルモロが10位と大健闘。開幕前の期待値を大幅に超えたチームじゃないかと思います。
Bahrain Merida Pro Cycling Team
評価:B+ よくできました
ポッツォビーヴォが35歳にして自身最高成績となる総合5位。
さらに、モホリッチが第10ステージで優勝と、満足できる大会に。
ツールでは新城選手に期待。
○Astana Pro Team
評価:B+ よくできました
ミゲル・アンヘル・ロペスがヤングライダージャージを獲得し、表彰台も確保。
序盤のトラブルで出遅れてから、よく盛り返しました。おごらずにTTの力を上げていければ、いつかグランツールに手が届くと思う。
○Androni - Sidermec - Bottecchia
評価:B よくできました
フラッポルティが逃げ賞、バッレリーニが敢闘賞と中間スプリント賞で変則3冠(?)達成。2人がテレビで名前を言われなかった日はなかったんじゃないでしょうかね。
爪痕を残したという点で、プロコンとしては上々の結果を残したといえるでしょう。
Movistar Team
評価:B よくできました
カラパスという将来の総合エースを見出したのが最大の成功。
ステージ優勝に加え、ミゲル・アンヘル・ロペスとのマリア・ビアンカ争いは今大会のハイライトの一つだったと思う。
○BMC Racing Team
評価:B よくできました
ローハン・デニスが一時的にマリアローザを着用。
さらに得意のTTでステージ優勝も達成。最終的に総合は16位まで順位を落としたけれど、印象に残る走りを見せてくれました。
Team Sunweb
評価:B- よくできました
デュムランで総合連覇を狙ったものの結果2位。
開幕ステージで優勝もしているので、失敗とは決して言えない成績だけれど……。前半~中盤はイェーツ、後半はフルームの引き立て役になって、消化不良感は否めないですね。この後のツールと世界選手選手権でまた元気な姿を見せてほしい。
Team LottoNL-Jumbo
評価:C+ まずまずです
バッタリンが第5ステージで優勝。それ以外にも結構上位でフィニッシュしてたり、いい走り。
総合成績でもジョージ・ベネットが8位。大成功とはいえないけど、満足感を得てイタリアを後にしたんじゃないかなと思います。
Israel Cycling Academy
評価:C まずまずです
山岳賞を着れなかったボアバンが頑張ったな~という感じ。
プロコンとして、もうちょい積極的に動けたんじゃないかなという印象。
○Lotto Fix All
評価:C まずまずです
ウェレンスがアルデンヌ・クラシックのうっぷんを晴らす見事なステージ優勝。
総合もポイントも狙わないチームとして、一つステージを獲れたことでノルマは達成した形。
Bardiani - CSF
評価:C まずまずです
エースのマレツコがリタイアしたのが、非常に残念。ただ、チッコーネが山岳賞争いで2位になるなど、存在感を発揮してくれました。
ステージ獲れてれば、評価は全然変わっていたでしょうね。
○Groupama - FDJ
評価:D+ 頑張りましょう
総合狙ったピノが、第20ステージで大ブレーキ。
それまでは良い走りをしていただけにチームとしては痛かったですね……。結局リタイアで残念な大会になってしまった印象。
○Team Katusha - Alpecin
評価:D 頑張りましょう
トニー・マルティンが何度も逃げに乗ろうとしたけど、一回も許してもらえず。
ちょっとかわいそうではある。ただ、得意のTTでも勝利できなかったので、そこが一番残念なところ。
○Team EF Education First-Drapac p/b Cannondale
評価:D 頑張りましょう
エーススプリンターのサッシャ・モドロが勝てず。総合エースのウッズも総合で19位。二人ともそれほど悪い感じもしなかったので、単純に力が足りなかったのかもしれない。
○AG2R La Mondiale
評価:D 頑張りましょう
ニコ・デンツが第10ステージ勝ってたら評価も随分変わってたんだけど……。それ以外の目立った成績はジェニエスが総合で11位最高成績。モンタグーティが山岳賞争いで10位、中間スプリント賞5位。ま、本気度の低さから言って、こんなもんでしょうというところ。
○Trek - Segafredo
評価:D- 頑張りましょう
面子的に仕方ない部分はあるけれど、ほぼほぼ見せ場なく大会終了。一番存在感のなかったチームと言ってもいいんじゃないかと思う。
○Dimension Data
評価:D- 頑張りましょう
期待されたメインチェス、オコーナーが大した見せ場もなく、そろって途中リタイア。チームとしても、何も残せずに大会が終わってしまった感じ。
○UAE-Team Emirates
評価:E ダメダメです
総合優勝を狙っていたアルがびっくりするぐらいダメ。唯一TTでは頑張ったけど、その後に大量のペナルティ者が出てしまう。最初っからコンティで山岳賞あたりを狙ってたらだいぶ違ってたんだろうけど……。結果的に踏んだり蹴ったりなジロになってしまいました。