【ロードバイク観戦記】ツール・ド・フランス 第一週目 チームごと通信簿
ツールも第一週目が終わりましたが、いろいろありました。というか、あり過ぎね。(笑)
スプリンター勢は明暗くっきり。一方の総合勢はトラブルありすぎで、無難に走れた選手が上位にきてますね。
早速見ていきましょう。
評価はあくまで第一週のみで、順番は評価順。
- Trek - Segafredo 評価:A+ 最高のスタートです
- Team LottoNL-Jumbo 評価:A 理想的です
- BORA - hansgrohe 評価:A 理想的です
- Team Sky 評価:B よいスタートです
- Wanty - Groupe Gobert 評価:B よいスタートです
- Direct Energie 評価:B よいスタートです
- UAE-Team Emirates 評価:B よいスタートです
- Cofidis, Solutions Crédits 評価:C まずまずです
- Bahrain Merida Pro Cycling Team 評価:C まずまずです
- Quick-Step Floors 評価:C まずまずでしょう
- Team Fortuneo - Samsic 評価:C まずまずです
- Mitchelton-Scott 評価:C まずまずです
- Movistar Team 評価:C まずまずです
- Astana Pro Team 評価:C 見守りましょう
- Team EF Education First-Drapac p/b Cannondale 評価:D 頑張りましょう
- AG2R La Mondiale 評価:D 頑張りましょう
- Team Sunweb 評価:D 見守りましょう
- BMC Racing Team 評価:D 見守りましょう
- Lotto Soudal 評価:D 見守りましょう
- Team Katusha - Alpecin 評価:E 頑張りましょう
- Team Dimension Data 評価:E 頑張りましょう
- Groupama - FDJ 評価:E 頑張りましょう
Trek - Segafredo 評価:A+ 最高のスタートです
なんといっても、デゲンコルブの第9ステージ勝利。インタビューで涙ぐむシーンを見て、思わずもらい泣きしてしまったのは私だけではないはず。
また、第5ステージからシュクインクが山岳表ジャージを着用して、ジャージを死守。遠くないうちにジャージは手放すことになるでしょうが、チームとして、今大会はすでに成功したといっていいでしょう。
Team LottoNL-Jumbo 評価:A 理想的です
フルーネウェーフェンが強い勝ち方で2勝。正面からねじ伏せるような勝ち方もあり、まだまだ勝利を重ねていっちゃうんじゃないかと思わせる雰囲気ですね。
ログリッチェ、クライスバイクもそれほどタイムを失わず、表彰台も十分射程圏内の位置につける。旋風を巻き起こす可能性を秘めたまま2週目に向かえるでしょう。
BORA - hansgrohe 評価:A 理想的です
サガンがすでにステージ2勝。
マイヨジョーヌも1日着用し、ポイント賞では早くも独走態勢。リタイヤしなければ、目標達成は間違いなさそう。もう一人のエースであるマイカはノートラブルで、結果的に総合勢からタイムを奪う形でのスタートとなってますね。2週目はもしかしたら、マイカのアシストにサガンが登場なんてシーンが見られるかも!?
Team Sky 評価:B よいスタートです
第1ステージでフルームが大きくタイムを落としてどうなるかと思われたけれど、終わってみればまずまずの一週目と言えるでしょう。
さらに、実質総合トップともいえる位置に『G』ことゲラン・トーマス。まぁ、問題はエースどうすんだろうってところですね。
大会前から不安があるとすればそこだけと言われる中で、この後はどうレースを組み立てていくんでしょう。内部分裂が起こらなければよいが……。
Wanty - Groupe Gobert 評価:B よいスタートです
監督自ら「目標は逃げに選手を送り込むこと」としたうえで連日逃げに乗せているので、良いスタートと言って間違いないでしょう。
そのうえで第一ステージでオフレドが敢闘賞。2日目に山岳ジャージをゲット。
さらに、パスクアロンをはじめ何度もトップ10フィニッシュしているので、チームの雰囲気はかなりいいんじゃないでしょうか。
Direct Energie 評価:B よいスタートです
ホームタウンがスタート地点ということもあり、積極的な姿勢が印象的。地元でジャージを獲れなかったのは少し残念だったけれど、大ベテランのシャバネルが第2ステージで一人逃げに代表されるように、アグレッシブな走りで魅せてくれてますね。第2週目はカルメジャーヌが本気を出すんじゃないかと期待。
UAE-Team Emirates 評価:B よいスタートです
ダン・マーティンがステージ勝利。急坂を一気に登る得意なレイアウトのコースで見事に勝利。
正式に本人の口から総合で上位を目指すという言葉が出た通り、かなり調子はいいんじゃないですかね。あとはクリストフが勝利をつかめれば、このツールは大成功と言っていいものになるでしょう。
Cofidis, Solutions Crédits 評価:C まずまずです
チームTTで全チーム中最下位という不名誉な記録を残してしまったけれど、それ以外は、まずまずよかったんじゃないでしょうか。特にラポルテはこのレベルの面子相手に、5着2回。
25歳で短いTTならこなしてしまう独走力もあるようなので、本当に楽しみな選手ですね。
Bahrain Merida Pro Cycling Team 評価:C まずまずです
勝利こそないものの、コルブレッリが2着2回。彼はエースというより、2番手でプレッシャー感じずに走った方が実力出せるのかもしれないですね。
一方で本命のエース・ニバリはまずまずの走り。ただ、タイムを稼ぎたかった第9ステージで目的を果たせなかったので、総合優勝はどうだろうというのが正直なところ。
Quick-Step Floors 評価:C まずまずでしょう
ガビリアがステージ2勝でマイヨ・ジョーヌも着用。
ただ、その後は思うようにポイントを重ねられずにマイヨヴェールは黄色信号。勝利を狙いにいった第5・6・9ステージでも勝ちを掴めていないので、やや消化不良な感じじか。
Team Fortuneo - Samsic 評価:C まずまずです
ルダノアが初日山岳ジャージを着用。着慣れていない感がとても初々しい。(笑)
その後もピションが積極的な走りを見せるシーンなど好印象。そして、意外といっては失礼かもしれないけれど、バルギルがそこまでタイムを失っていないので、2週目の走りに期待が持てそう。
Mitchelton-Scott 評価:C まずまずです
イェーツが第一ステージでタイムを失ったけれど、その後はなんだかんだいい走り。
気が付けばで総合9位まで上がってきてるので、総合争いに間違いなく絡んでくるでしょう。
Movistar Team 評価:C まずまずです
地味にタイムは失いながらも、バルベルデ、キンタナ、ランダの三羽烏は総合上位を狙える位置にいるので、さすがだなという印象。
分業が進む近代ロードレースへのカウンターとしてこれからもレースを荒らしてほしい。(笑)
Astana Pro Team 評価:C 見守りましょう
よくも悪くもほとんど目立たずにここまで来た結果、エースのフグルサングが総合で7位。
マイカと同じくほぼほぼ無難にこなせた結果、ライバルからリードを得る結果で2週目はかなり期待できるんじゃないでしょうかね。
Team EF Education First-Drapac p/b Cannondale 評価:D 頑張りましょう
骨折しながらも走り続けるクラドックの雄姿が印象的。なんとか感想を果たしてほしい。
その一方で、エースのウランは第9ステージで大きくタイムロス。表彰台を目指すにはかなり厳しい位置となってしまったけれど、まだ挽回はできる位置でしょう。
AG2R La Mondiale 評価:D 頑張りましょう
バルデが課題だったチームTT、準備していたはずの第9ステージでタイムを失う結果に。
ただ、第9ステージで見舞われた不運を考えると、まだマイヨジョーヌへ可能性を残しているだけで、幸運と考えた方がよいでしょうね。
Team Sunweb 評価:D 見守りましょう
2年連続のマイヨヴェールに挑んだマシューズがリタイヤ。ほぼ見せ場なく去ってしまったので、本当に残念。
早くもプランBのデュムランの総合上位が最優先事項に。デュムランが総合でいい位置にいるので、2週目は注目ですね。
BMC Racing Team 評価:D 見守りましょう
ステージ勝利もあり、第9ステージまでは悪くない出来だったのに……。
悲しいかな2年連続でリッチー・ポート落車リタイア。しかも2年連続で第9ステージで。
セカンドエースになりえたTJも大きく遅れて、総合はもう狙えない状況。マイヨジョーヌはキープし続けている出れど、逆に負担になりかねない状態で、今後どう動いてくるか。ただ、実力のある選手ばかりなので、うっぷんを晴らすステージ優勝ラッシュ的な展開に期待したい。
Lotto Soudal 評価:D 見守りましょう
期待のべノートがリタイヤというのはかなり残念な知らせ。さらに、グライペルはスプリントに絡みながらも勝利をつかめず。2週目からはスプリントステージが減って、平地けん引の役割から解放されるデヘントの活躍が待たれるところですね。
Team Katusha - Alpecin 評価:E 頑張りましょう
ここまでキッテルをいい位置から発射できず、結果的に勝利なし。さらに、最強のけん引役でステージも狙える存在だったトニ・マルティンがリタイヤ。ザッカリンも地味にタイムを失い続けいている状況だけに、チームとしてかなり厳しい状況ですね。
Team Dimension Data 評価:E 頑張りましょう
カヴェンディッシュがここまで一度もスプリントに絡めず。特に第7ステージではいい位置取りからのスプリントだっただけに、ここから急激にコンディションが上がらない限りかなり厳しいんじゃないかな。もしかしたら、エースをボアッソンハーゲンに切り替えるなんてこともあるのかも。
Groupama - FDJ 評価:E 頑張りましょう
デマールがほぼ見せ場なく第一週が終了。スプント要員の多さは今大会で一番と言っていいくらいだったので、この結果はかなり痛いですね。