【ロードレース観戦記】 ツール・ド・スイス2018 スタートリストを眺める
『第4のグランツール』ともいわれるレース。
とはいえ、最近は同時期の『クリテリウム・ドゥ・ドーフィネ』が人気で、メンバー的には少し落ちていた印象だったけれど、今年は豪華なメンバーが集結。ツール前哨戦としては再注目のレースとなっています。
さて、早速見ていきましょう。
○Team Katusha - Alpecin
1 SPILAK Simon
3 HAAS Nathan
4 HOLLENSTEIN Reto
5 LAMMERTINK Maurits
6 SMIT Willie
7 CRAS Steff
昨年の覇者サイモン・スピラク。狙うは当然連覇。
だけれど、昨年よりも明らかに相手が強化されているので、そこでどういった走りをするかが注目。
○BMC Racing Team
11 PORTE Richie
12 GERRANS Simon
13 KÜNG Stefan
14 DE MARCHI Alessandro
15 SCHAR Michael
16 VAN AVERMAET Greg
17 VAN GARDEREN Tejay
リッチー・ポートが今年はスイスをステップにツールへ向かう。
それ以外もサイモン・ゲラン、キュンク、GVA、デマルキ、ティージェイとかなり強力なメンバーで、今大会最強チームの一つ。ほぼほぼ、ツールのメンバーで間違いないでしょう。
○Mitchelton-Scott
21 MICHAEL ALBASINI
22 SAM BEWLEY
23 LUKE DURBRIDGE
24 CHRISTOPHER JUUL JENSEN
25 JACK HAIG
26 CAMERON MEYER
27 ROMAN KREUZIGER
エースナンバーはアルバジーニ。ハンマーシリーズの活躍が記憶に新しく、コンディションは良さそうなだけに、総合上位に食い込んできてもおかしくない。
ただ、メンバー的には調整レース感が否めないね。
○Team Sunweb
31 KELDERMAN Wilco
32 ANDERSEN Søren Kragh
33 ARNDT Nikias
34 GESCHKE Simon
35 MATTHEWS Michael
36 OOMEN Sam
37 THEUNS Edward
最注目は昨年ツールでポイント賞ジャージを獲得したマイケル・マシューズ。
そのほか、得意のチームTTでいいタイムを出せれば、ケルデルマンで総合上位も狙えでしょう。
どんな戦いをするのか楽しみ。
○AG2R La Mondiale
41 FRANK Mathias
42 VANDENBERGH Stijn
43 DILLIER Silvan
44 PETERS Nans
45 GASTAUER Ben
46 GAUTIER Cyril
47 BIDARD François
ドーフィネに本気メンバーを送り込んだ影響か、小粒な印象。ツールへのセレクション的なレースですかね。
ま、エースのマティアス・フランクはツールほぼ確実ではないでしょうか。
その他、ディリエ、ゴティエあたりはツールに入ってもおかしくないので、調子がどうか注目。
○Astana Pro Team
51 FUGLSANG Jakob
52 FRAILE Omar
53 GATTO Oscar
54 GRUZDEV Dmitriy
55 HANSEN Jesper
56 CORT NIELSEN Magnus
57 ZAKHAROV Artyom
昨年ドーフィネを制したフグルサングが今年はスイスに登場。
おそらく、ツールでもエースを背負うであろう選手で、調子が上がっているのかは要注目。
○Bahrain Merida Pro Cycling Team
61 IZAGIRRE Ion
62 GASPAROTTO Enrico
63 IZAGIRRE Gorka
64 COLBRELLI Sonny
65 KOREN Kristijan
66 PADUN Mark
67 PERNSTEINER Hermann
大将のニバリはいないけれど、それ以外はイザギレ兄弟、コルブレッリとなかなかのメンバー。
日本人としては新城選手が発射台を務めるコルブレッリの調子が気になるところ。
○BORA - hansgrohe
71 SAGAN Peter
72 BURGHARDT Marcus
73 KONRAD Patrick
74 MÜHLBERGER Gregor
75 OSS Daniel
76 SAGAN Juraj
77 BODNAR Maciej
サガンが例年通り、スイスでツールへ向けた最終調整。メンバーもチーム・サガンという感じですね。
個人的に、世界戦を睨んで登りを強化したという噂の真相を確かめたい。ステージ4あたりで上位に残れるかが、一つの指標かな~。
○Trek - Segafredo
81 MOLLEMA Bauke
82 DEGENKOLB John
83 GOGL Michael
84 DE KORT Koen
85 RAST Gregory
86 BERNARD Julien
87 STUYVEN Jasper
初めて総合リーダーとしてツールに向かうモレマ。完全復活を期するデゲンコルプ。
応援したくなる選手がエースの応援したくなるチームですね。笑
○Groupama - FDJ
91 DÉMARE Arnaud
92 CIMOLAI Davide
93 GUARNIERI Jacopo
94 VAUGRENARD Benoit
95 LE GAC Olivier
96 SINKELDAM Ramon
97 VICHOT Arthur
エースは昨年ドーフィネでポイント賞を獲得したデマール。スイスでも獲れるでしょうか。アシストも全員スプリント要員と言ってもいいような構成。
ちなみに、昨年のツールはフランス人スプリンターとして久々の勝利を飾りながら、サガン失格のニュースであまり話題にならなかった悲しい男である。笑
○Lotto Soudal
101 WELLENS Tim
102 GREIPEL André
103 LAMBRECHT Bjorg
104 MAES Nikolas
105 MONFORT Maxime
106 SIEBERG Marcel
107 DE BUYST Jasper
実質エースはゴリラことグライペルじゃないですかね。
ワールドツアーはミラノサンレモ以来のレース。直近のHCクラスでは勝ちまくって格の違いを見せつけただけに、このレベルの大会でどれくらい活躍できるか。
○Movistar Team
111 QUINTANA Nairo
112 LANDA Mikel
113 BENNATI Daniele
114 AMADOR Andrey
115 DE LA PARTE Víctor
116 ROJAS José Joaquín
117 OLIVEIRA Nelson
ある意味最注目のチーム。キンタナとランダのどっちがエースなんだ問題に決着はつくのか。はたまた、ダブルエースとして機能するのか?
同じレース出ているので、両者にわだかまりはないだろうけど、ワイドショー的に楽しみたいチーム。
○Quick-Step Floors
121 GILBERT Philippe
122 GAVIRIA Fernando
123 DECLERCQ Tim
124 KEISSE Iljo
125 LAMPAERT Yves
126 MAS Enric
127 RICHEZE Ariel Maximiliano
今年のマイヨ・ヴェール最有力候補のガビリアが本番前の最終調整。
ツアー・オブ・カルフォルニアでは他のスプリンターと搭載しているエンジンの格が違う感じだったけれど、それが地力なのかどうなのか。
○Dimension Data
131 VERMOTE Julien
132 DOUGALL Nick
133 JANSE VAN RENSBURG Reinardt
134 KUDUS Merhawi
135 MORTON Lachlan
136 SLAGTER Tom-Jelte
137 DAVIES Scott
まぁ、小粒なメンバーですね。笑
エースナンバーはベルモトだけど、総合系というイメージは全然ないんだよな。笑
どういう戦いを見せるのか完全に不透明という意味で、面白い存在かもしれない。
○Team EF Education First-Drapac p/b Cannondale
141 DOMBROWSKI Joe
142 BROWN Nathan
143 CARTHY Hugh
144 CLARKE William
145 BRESCHEL Matti
146 PHINNEY Taylor
147 VANMARCKE Sep
ここも調整レース感が否めないかなー。
ま、ツール出場確定しているであろうヴァンマルケあたりの調子はどうかを見極める大会になりそう。
○Team LottoNL-Jumbo
151 KRUIJSWIJK Steven
152 BATTAGLIN Enrico
153 BOUWMAN Koen
154 LEEZER Tom
155 LINDEMAN Bert-Jan
156 TANKINK Bram
157 WYNANTS Maarten
今シーズン絶好調と言っていいログリッチェは地元スロベニアで最終調整。そのため、今大会のエースはクライスバイク。
ツールではダブルエース体制で臨めるようないい走りを見せられるか。
○Team Sky
171 GOŁAŚ Michał
172 DOULL Owain
173 SIVAKOV Pavel
174 HENAO Sebastián
175 STANNARD Ian
176 HALVORSEN Kristoffer
177 ROSA Diego
ドーフィネと比べると超見劣りするね。笑
注目を挙げるなら……シヴァコフかな。
神童ベルナルとアンダーでしのぎを削った若手のホープがこの面子相手にどのくらい活躍できるか見もの。
○UAE-Team Emirates
171 FERRARI Roberto
172 GANNA Filippo
173 KRISTOFF Alexander
174 POLANC Jan
175 SWIFT Ben
176 TROIA Oliviero
177 ULISSI Diego
背番号はアルファベット順だけど、クリストフのスプリントチーム。
チームは今季今一つだったけど、ドーフィネでダン・マーティンが好走。いい流れを止めずに、ツールへ向かいたい。
○Aqua Blue Sport
181 DENIFL Stefan
182 CHRISTIAN Mark
183 DUNBAR Edward
184 KONING Peter
185 WATSON Calvin
186 PEARSON Daniel
187 WARBASSE Larry
若手ばかりでプロコンらしいチーム編成。直近の成績的に期待できそうなのはアイルランドライダーのダンバー。
1クラス、HCクラスのレースでトップ10フィニッシュを繰り返しているだけに、相手が強化されたここでも好走する可能性は十分あるかね。
○Direct Energie
191 CALMEJANE Lilian
192 BOUDAT Thomas
193 GRELLIER Fabien
194 OURSELIN Paul
195 QUEMENEUR Perrig
196 SICARD Romain
197 TAARAMÄE Rein
いいメンバーがそろってますね。シカール、タラマエあたりは区間勝獲っても全然驚かないレベルような選手だし。まぁ、チームとして一番の関心ごとはエースナンバーのカルメジャーヌがツール前で存在感示せるのか、というところでしょうか。
○Nippo - Vini Fantini - Europa Ovini
201 CUNEGO Damiano
202 GROSU Eduard Michael
203 HATSUYAMA Sho
204 MARANGONI Alan
205 ITO Masakazu
206 SANTAROMITA Ivan
207 ZACCANTI Filippo
引退へのカウントダウン中のクネゴ率いる日伊共同のチーム。やはり日本人選手の活躍期待しちゃいますよね。
ミラノサンレモで200キロ逃げた初山選手はこの大会でも逃げ屋としてカメラの前に出てきてほしいですね。
もう一人は、昨年はケガで半分以上を棒に振った伊藤選手。今年はこれまで「まずまず」の走り。ただ若手と言えない年齢、チーム2年目ということで「まずまず」以上のインパクトある走りに期待したい。