【ロードレース観戦記】ツール・ド・スイス 2.UWT 勝手に通信簿
ほぼ地元チームのBMCが随所に強さを発揮した大会になりましたね。あと、ポディウムガールの美しさは前大会でも最高クラスだったんじゃないでしょうか⁉笑
さて、早速見ていきましょう。
○BMC Racing Team
評価:S 文句なし
初日からリーダージャージを守り続ける完全優勝を達成。リッチー・ポートはマイヨジョーヌ獲得へ向けて登坂、個人TT、チームTTで安定した力を見せてくれました。
また、忘れちゃいけないのが初日にリーダージャージを着て、最終ステージでは見事に勝利を収めたキュンク。地元の声援に見事応える快走でした。
アシスト陣も軒並み好調なので、ツールへ向けて弾みがついた感じですね。
Team Sunweb
評価:A+ 大変よくできました。
アンデルセンが見事な逃げ切り勝利を収め、ケルデルマンとサム・オーメンも総合トップ10に入る活躍。さらにマイケル・マシューズがポイント賞次点といろんな選手が連日活躍して盛り上げてくれました。
Groupama - FDJ
評価:A よくできました
第8ステージでデマールがスプリント勝利。
アシスト陣のチームの力強いけん引と、ガビリアを真っ向勝負で下した内容も満足いくものでしょう。ビショも総合トップ10に入って、満足のいく大会に。
BORA hansgrohe
評価:B よくできました。
サガンがステージ勝利とポイント賞ジャージをゲット。
これだけの成績残しても「まぁ、このくらいはやるでしょ」っていう感覚になってしまうところが凄い。本番でマイヨ・ヴェール奪還に向けて良い準備ができているようですね。
Aqua Blue Sport
評価:B よくできました。
クリスティアンが山岳ジャージゲット。
第6ステージでポイント荒稼ぎした走りは見事でした。ワーバスやダンバー、ワトソンも先頭集団で存在感を見せるシーンもあり、実力は示せたでしょう。
Astana Pro Team
評価:B まずまずです
エースのフグルサングが最後のTTで好走して2位にジャンプアップ。
最後に順位を上げたので、何となくポジティブな空気で大会を締めくくれましたね。ただ、チームTTであれだけ遅れちゃうとツールで総合上位は厳しいかも。
Bahrain Merida Pro Cycling Team
評価:B よくできました
コルブレッリが第3ステージで見事優勝。
サガン、ガビリアとのスプリントを制した内容も素晴らしいもの。ツールでは新城選手から発射されて勝利をもぎ取ってほしい。イサギレ兄弟も本番ではアシストに専念することを考えればなかなかの走りだったんじゃないでしょうか。
UAE-Team Emirates
評価:B よくできました
ウリッシが激走でステージ1勝と総合トップ10。クリストフで一つ勝てていたら最高だったけど……。ドーフィネから続くいい流れは継続できているので、ツールでは期待したい。
Mitchelton-Scott
評価:B よくできました
ユール・イェンセンがステージ4で雨の中を逃げ切って優勝。
間違いなくキャリア最大の勝利となりました。メンバーを考えれば、一つ勝てただけで成功と言える大会になったんじゃないでしょうか。
Quick-Step Floors
評価:C まずまずです。
ステージ勝利はなかったけれど、マスがヤングライダージャージを獲得。
ただ、ガビリアが2着3回とあと少しのところで勝利をつかめず。特にデマールに負けた第6ステージは力負けという感じなので、本番へ向けてやや不安が残る結果に。
Movistar Team
評価:C まずまずでしょう
キンタナがクイーンステージで勝利。
やはり登りの強さはピカイチですね。ただ、TTの弱さが……。ランダとのコンビネーションも不透明な部分が大きいので、ツールへ向けて視界良好とはいかない結果に。
AG2R La Mondiale
評価:C まずまずでしょう
マティアス・フランク、ディリエ、ゴティエあたりは地力あるなという走り。勝利はなかったけれど、調整レースだと割り切ればまこんなもんかという印象。
Team LottoNL-Jumbo
評価:C まずまずでしょう。
クライスバイクが総合8位とまずまずの走り。
まぁ、ツールでは完全にアシストに回ることになるだろうけど、本番はかなり楽しみ。
Direct Energie
評価:C まずまずでしょう
面子考えたらもっとやれたんじゃないかと思うけど、プロコンということで、これくらいの評価に。シカールが一時山岳ジャージを着たり、カルメジャーヌが山岳で粘ったりと実力はあるな~という感じ。昨年に続き、ツールでも区間優勝獲っても驚きはないですね。
Team Sky
評価:C まずまずでしょう
大したリザルトは残せなかったけれど、若手主体で臨んだ大会と割り切ればこんなもんかなという感じもあったり。注目していたシヴァコフが総合14位。まずまずよく走れたと言えるし、トップ相手だとまだ実力的に厳しいとも言えるし。経験を糧に成長していってほしい。
Lotto Soudal
評価:D 頑張りましょう
モンフォールが逃げでいい走りしてたり、ランブレヒトが有望な走りを見せたりしていたけど、グライペル……。勝利なしはまだしも、一回も勝負に絡めないのはちょっとダメでしょう。
Team Katusha - Alpecin
評価:D 頑張りましょう
連覇を狙ったサイモン・スピラクは総合6位。昨年と比べて相手強化されていたとはいえ、もう少し上位に来ても良かったんじゃないかと思わなくもない。
Dimension Data
評価:D 頑張りましょう
スラフテルがステージ5で3位に入ったけど、勝敗に影響する走りではなかったですね。まぁ、メンバー考えたらこんなもんでしょうか。
Team EF Education First-Drapac p/b Cannondale
評価:D 頑張りましょう
若手のヒューカーシーはまずまずの走りをしたといえるけど、全体的にインパクトは薄かったですね。
Nippo - Vini Fantini - Europa Ovini
評価:D 頑張りましょう
まぁ、やはりこのレベルで結果を残すのは簡単ではないですね。実力不足だったという感じでしょう。ステージ8でグロスが残した18位が最高で、それ以外は悲しい結果に。クネゴはワールドツアー最後かな?本当にお疲れ様でした。叶うならば、引退後も日本人選手たちの指南役として何らかの形でかかわり続けてほしい。
Trek - Segafredo
評価:E 残念です
最下位を選ぶならここになるのかな~。モレマが総合トップ10に入れず。スプリンターのデゲンコルプもやはり厳しいかな……。この大会でも明らかにストゥイベンの方がスプリント期待できる感じが持ててましたね。